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うさぎの不養生日記

うさぎの不養生日記

セカンドオピニオン

セカンドオピニオンと言う言葉を聞いたことがありますか?そのまま直訳すると第二の意見ということになります。平たくいえば、患者さんがいろいろな情報を受け取る権利を得たことですね。

以前は、ある病院にかかっているのに、それ以外の病院にかかることはあまり芳しくないこととされてきました。しかし、現在は、医療の細分化・専門化いう問題もあり、ある病院での説明だけではなく他の施設での意見を聞く機会というのも大事だとされるようになってきました。それがセカンドオピニオンです。しかし、習慣というものか縄張り意識というものか、なかなか、医療サイドはそのことに関してよい顔をしないのが現状ではないかと思います。

もちろん、建て前は”他の医療機関で相談してもいいですよ”と言いますよね。でも、実際にはそれを言い出しにくい雰囲気ではないかと。しかし、本当はそれではいけないのです。セカンドオピニオンを求める時に、一番最初の病院でした検査データや画像所見(レントゲンとかCTとか)を紹介状とともに持っていける環境が必要です。なぜかと言うと、セカンドオピニオンを求められた病院で再び同じ検査をする必要が生じるからです。

本当は、セカンドオピニオンを希望されたら、にこやかに紹介状を準備し、それまでにした検査のデータなどを貸し出し用に揃え、渡すことが出来れば一番なのです。しかし、現実は、そうではありません。だから、患者さんたちは、こっそり他の医療機関を受診し、再び同じような検査を一からやり直していることも多いのです。来院されないので心配して電話すると”実は○○病院に既に通院しており、そこで治療をしようと思っている”と言われることがあります。一言いってくれればよかったのに、と思って寂しい気持ちになると同時に、自分には言いだしにくかったのかな?と反省する気持ちになります。

私は個人的には、セカンドオピニオンというものに、抵抗がない世代ですが、それはあくまでも最近の風潮であるため、患者さんの方にも”他の病院にかかると言うと先生に怒られる””他の病院に行くと前の病院の人に悪い”などと考えてしまいがちなようです。また、医療サイドのほうも”これだけのことをしてきたのに、どうして?”と思う風潮もあります。双方の改善が必要な問題だと思います。


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